気まま生活
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オランダで妊婦になる
そんなわけで、すでに妊娠29週を迎えているわけですが(赤ん坊は一般的に40週で出てくる)、ブカレストに引っ越してくるまでは、オランダで検診を受けていました。

私が経験したオランダの検診の流れは以下の通り。

1. 妊娠検査薬で自分で検査する。
2. 助産院に連絡し、初回の診察の予約を取る。(ハウスアーツ(家族医)に行くと、助産院のリストをもらえますが、ハウスアーツに行く必要は特にないそうです。行っても、何もしてもらえません。電話帳で調べれば、助産院が載ってます。)
3. 初回の診察(12週以降)。血液検査(別の病院で)、エコー(エコーセンターで)。
4. その後、4週に1度検診。20週にエコーがもう1回。

私は20週でブカレストに引っ越したので、以上。

オランダでは、自宅出産する人も多いとか。全体の半数が自宅出産を希望し、最終的に1/3ほどが自宅出産するのだそうです。そのほかは、病院やホテル風になっている出産施設(数は多くない)でお産するそうです。ちなみに、普通分娩であればその日のうちに(夕方以降のお産の場合は翌日)家に帰るんだとか。

高齢出産等、リスクが高いと考えられる場合には、助産院でなく、病院併設の助産院に通ったりします。

助産師さんたちは、皆明るくててきぱきしてて、とっても感じがよかったです。不安にさせるようなことは極力言わず、ポジティブに、前向きに!って感じですかね。

日本とは違うな~、と思う点は以下の通り。

1. 体重は量らない。体重の増加が問題なのではなく、血圧の異常(高血圧)が問題なんだとか。量りたければ、そこに量りがあるので量ってくださいな、だそうな。

2. 禁止事項が少ない。自転車に乗ろうが旅行に行こうが、無理さえしなければ通常の生活を続けてください、という感じ。スポーツなんかも結構OKらしい。極めつけは、34週で飛行機に乗って日本に帰ろうと思うのですが・・・と聞いてみたら、「私なんて、35週になってからイタリアまでバスで行ったわよ~。まあ、楽ではなかったけど何てことなかったわ。妊娠してなくても、15時間のバスって辛いもんね。」だって。かなりびっくり!!!!まあ、本人が助産婦さんなんだから、自分の体のことはよくわかってるんでしょうが。それにしても!

3. エコーは2回。基本的に保険診療なので、必要最低限のエコーしかありません。が、毎回20分くらいかけてゆーっくり見てもらえるので(そして解説もばっちり)、形だけのエコーを毎回見てもらって余計なお金払うよりずっといいかも。ちなみに、12週と20週あたりの2回です。20週の時には、大抵の場合性別も分かります。聞けば教えてくれるみたい。うちは、名前の問題があるので(双方の家族が呼びやすいものでないと困る)、聞きました。女です。私が行ったエコーセンターでは、希望すればDVDに胎児の様子を記録してくれます。12週のときはしてもらいましたが、結局全然見なかったので、20週の時は買いませんでした。1回5ユーロ。この微妙な、なんとなく「じゃあ、おねがいします」と言ってしまうような価格設定が見事。あと、写真を2枚くれました。これは無料。が、まあ、エイリアンみたいですね。見てもなんだかなぁ、という感じ。日本では3Dだの4Dだのと、胎児がかなりリアルに見られるエコーが流行っているようですが、オランダの保険診療のエコーではシンプルな昔ながらのエコーです。が、画面も大きく、よーく見せてくれるので面白いですよ。20週のときは、脳みその様子やら血管の様子やらまで説明してくれて、根が理系の私はワクワク。おっさんはよく分かってなかったみたいですが。あ、そうそう。エコーセンターの待合室を見る限り、パートナーと一緒に来る人が多いみたいですね。私が見た限りでは100%でした。

4. 検査のたびに予約が必要。血液検査、エコーは、自分でしかるべき施設に連絡して予約しなければなりません。なので、やたらと手間が掛かるし、仕事も休みを取らなければならず・・・日本だったら1つの病院で1日で全部済むのになぁ、と思うと、効率が悪い。まあ、高い社会保障費を払っているだけあって、通院で会社を休んでもお給料がちゃんと出るんですが。別の機関で検査を受けても、検査結果はしっかりと助産院に連絡されるので、その点は心配ありません。何か問題があれば、次回の診察前に助産院が電話で連絡をくれるのだとか。それなら、どうして予約も助産院経由でしてくれないのかしら・・・

5. 12週までは人に言うな。12週までの流産のリスクはかなり高いんだそうです。知らないうちに実は流産してた、というケースも含めると20%以上になるんだとか!流産したという事実を他人に伝えることはとても辛いので、12週を超えるまではあまり人に言わないように、と言われます。しかし、つわりが辛かったりするのもこの時期。酒飲みで体力だけが自慢の人間が、突然酒をやめ、会社を病欠したら、やっぱり周りはかなり心配しますよね。ええ、心配されました。日本でも、安定期に入るまではあまり人には言わないように、というみたいですね。

6. ダウン症のリスク検査について。私の場合は高齢出産ではないのですが、希望すれば、エコーで首の後ろの厚みを調べる検査を受けられます。ただ、この検査では、ダウン症のリスク(確率)が、例えば1/200とか、そういう数字で得られるだけです。実際に胎児に染色体異常があるかどうかは、羊水を抜き取って調べなければ分からないのですが、私の場合は高齢出産ではないので、この検査は保険対象ではないそうです。ダウン症の可能性が高いからといってどうこうするわけでもないので、うちは受けませんでした。でも、こういった検査がありますよ、ということを詳しく教えてくれて、パンフレットもくれて(オランダ語だけど)、本人の意思で検査を受けるかどうか決められるあたりは非常によいシステムだな、と思いました。日本だと、お医者さんが勝手に検査しましょうと言い出したり、よく分からないままになんとなく検査を受けたりするケースも多いようで。このあたりも、保険診療との差でしょうかねぇ。

7. 市販の妊娠検査薬を100%信用。検査薬使いました、と言うと、それ以上の検査はありません。病院で使ってるのと同じだから、間違いないんですって。このあたりも、徹底的にムダを省いた感じでよいです。


と、まあ、こんな感じで、20週まで過ごしたオランダでの妊婦生活は、おおむね快適でした。雑誌等で見聞きする限りでは、日本では「あれしちゃだめ」「これしちゃだめ」と、やたらと不安をあおるようなことが多そうで辟易してたのですが、オランダはとにかく自然体!絶対しちゃいけないこと(飲酒、禁煙、ドラッグなど)以外は、お母さんが楽しんでれば、それが一番いいんだよ、というスタンス。まあ、オランダ人は軒並み体も大きいし、日本人とはいろいろ違うんでしょうけど。オランダ人並みのガタイを誇る私には、とーっても居心地がよかったです。助産師さんも、エコーセンターの人も、なんか、こっちをウキウキさせる術を知っている、というか。エコーの人なんて、1日何十人もの胎児を見て見飽きてるでしょうに、「あっ!手が見えましたよ!!!」「あら~、かわいいわね!!!」「見て見て!!ここが胃ですよ!」なんて、めちゃくちゃハイテンション。ディズニーランドで働く人、じゃないけど、妊婦さんの気持ちを大切にしてくれてる感じでとっても好感が持てました。

そういえば、1度も「お医者さん」には診てもらってないんですよね。でも、問題がないのであれば、お産はお産のプロ、助産師さんに診てもらえば十分なのではないかと。ちなみに、日本の妊婦さんウェブサイトでよく話題になる『内診』ですが、オランダでは1度もありませんでした。ヨーロッパでは、逆に感染症を引き起こしたりしてよくないとされていて、一般的に内診はないそうです。

あとは、日本人がよく言う『冷え』。これってなんなんでしょうね?高校生の頃は冷え性な気がしてたんですが、いつの間にやらまったく冷えとは無縁になってしまったのでよく分からないんですが、この『冷え』って、こっちでは見たことも聞いたこともない。日本人女性の国民病?なんか、万病の元みたいな扱いですがねぇ、冷えって。血行不良ってことなんですかねぇ。どうして日本でだけ(中国、韓国とかでもかな?)こんなに冷え冷え騒ぐのでしょう。不思議です。

というわけで、今回は日本でお産するわけですが、実のところ、オランダで産みたかった~。自宅出産希望です。自宅出産にせよ、病院出産にせよ、家に戻った後は、助産師さんが母子の様子を見に家まで来てくれるそうですよ~。お風呂の入れ方なんかも、自宅で教えてもらえるので楽チンだとか。

以上、オランダで妊婦体験でした。
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オランダの医療
ベルギーへ行ったりしておりました。

先々週の土曜日、友達をたくさん夕食に招待したのですが、その中でも一番仲良くしてもらっている女の子が、お腹が痛いのだといってあまりご飯を食べていませんでした。

話を聞くと、火曜日あたりからお腹が痛くて仕方がないのだが、ハウスアーツは休暇中で、急患を扱っている病院にいったが、痛み止めをもらっただけで、次の週の火曜日にハウスアーツが休暇から戻ってくるのを待つように言われたそう。

ハウスアーツとは、ホームドクターのことで、オランダでは保険に加入するとハウスアーツに登録するように連絡が来ます。自分の家の近くのハウスアーツに登録してもらって(空きがないと断られます)、それ以降は骨を折ろうが目が痛かろうが下痢をしようが、ハウスアーツに見てもらいます。ハウスアーツが、専門医に診せる必要があると判断した場合は、紹介状をもらって専門医で診てもらいます。

その痛みは相当なもので、気絶寸前とのこと。もらった薬を飲んではいるものの、痛みは治まらず、仕事にも集中できないし辛い、という彼女。

そして次の週の火曜日、病院に付き添った彼女の旦那さんから聞いたのは「子宮外妊娠だった」。大きい病院を紹介され、翌日手術となりました。手術後、家に戻ってきた彼女のお見舞いに行きましたが、体内での出血と手術での出血のせいで、顔は真っ青。とても辛そうでした。手術の辛さと、赤ちゃんを失った辛さとで、泣いてばかり、とのこと。

日本だったら?デンマークだったら(彼女はデンマーク人)??と考えてしまいます。救急車を呼ぶなり、救急病院に行ったその場で精密検査が受けられて、適切な処置を施してもらえたはず。

そのほかにも、ハウスアーツに間違った薬を処方され続けたせいで、両手の指先が動かせなくなってしまった人も知っています。

どんな病気だろうが怪我だろうが、とりあえずはハウスアーツに行くので、このハウスアーツ、とてつもない知識を持っていなければいけませんよね。それだけでも大変そう。さらに、このハウスアーツ、オランダ人ですので例外なく長期休暇をとります。私のハウスアーツは、6月に2週間、7月に3週間取ってました。もちろん、その間は緊急連絡先(医療センターのようなところ)に連絡を取れますが。

うちの兄さん、出張でアフリカへ行きました。帰ってきたら下痢が止まらない。そのうち、40度を越す発熱まで。週末だったので緊急連絡先へ電話したところ、英語を話せない女性(オランダでは珍しい)に市販の下痢止めを買って飲むよう指示されただけ(ちなみに、この電話サービスで50ユーロの請求が来ました)。それでも熱は下がりません。アフリカ帰り、マラリアが疑われます。マラリア予防の薬は飲んでいたものの、予防効果はあまり高くないとのこと。

週があけてハウスアーツへ。もちろん、血液検査やら何やらを期待して行ったのですが・・・診察は3分。『下痢のときの食事』という紙を一枚ぺらっと渡され、それでおしまい。紙には、食べてよいもの、悪いものが書いてありました。

結局その後、熱が下がったからいいものの、心配で心配で仕方ありませんでした。未だに彼らの同僚は、「あれはマラリアだったに違いない」と言っています。(実際、出張でマラリアに罹患する社員は多い)

どうやらここでは、「もし○○だったら」という前提での診察はないようです。明らかにそうと分かる、それで初めて治療が施される。でも、それでは遅すぎる場合があるのではないでしょうか・・・

オランダ南部の人たちには、ベルギーの保険に加入してベルギーの病院へ通う人が少なくないそうです。

ノルウェーも、診察待ちの長さで有名です。血液検査やその他の検査を受けるためには、数ヶ月待ちが当たり前だそう。日本同様、医療費の高騰が問題になっているそうで、そのために医療を受けにくくしているのだとか。

とにかく、健康にだけは気をつけたいと思います。
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