気まま生活
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出産秘話 その10-入院生活
韓国では、自然分娩の場合は一般的に2晩入院する。その後は、産後調理院というお母さんと子供が泊まれる施設に行く人が多いらしい。食事が提供されるので、お母さんは家事をする必要がなく、子供の世話などをここで教わるらしい。入院中、沐浴指導と授乳指導が受けられるとは言われたが私は受けなかった。言葉分からないしね。助産師さんが2、3回授乳を見に来てくれた。毎回添い乳するように言われるのが困った。だって、寝入ってしまうから、私・・・それに、起きた状態での授乳も教えてもらわないと後々困るのでは??韓国でも事前に母親学級みたいなのがあるんだろうけど、日本の産院に比べるとかなり放って置かれる感じだった。初めての子供だったら戸惑うだろうな~。日本は1週間の入院でいろいろと教えてもらえるので、あれはかなりいいやり方だなー、と思う。特に授乳は最初は本当に難しいからね。2晩で家に帰っちゃったら、それこそどうしたらいいか分からなくなっちゃうだろなー。この国での母乳育児の割合が低いのは、そのあたりも影響してるかも?私が産んだ病院は母乳育児促進とのことであちこちにポスターが貼ってあったけど、あんまり『促進』してる感じはなかったなぁ。

入院中と退院時に抗生物質と消化を助ける薬、というのが処方された。抗生物質は子宮の炎症を抑えるためだと言う。担当の先生に聞いたら、韓国では一般的に処方されるものだが、特に問題がなければ飲まなくてよいと言われたので飲まなかった。痛み止めも必要ではなかったので断った。

産後12時間から座浴とやらを開始(1日3回)するようにと言われたが、これも遠慮した。お尻をお湯に浸すらしいんだけど・・・機械が2台そのフロアにあるから、と言われたけど、衛生面とかどうなの??物は試しで一度くらい?とも思ったが、結局なんとなく行かないまま退院してしまった。退院のときも、自宅で座浴するようにと座浴のお湯に溶かすジェルをもらったけど、使わなかった。担当の先生は、いったん沸騰させたお湯を使うように、なんて言ってたけど、想像しただけでお尻をやけどしたような気分になったので(もちろん、沸騰させて十分冷まして使うんだけどね)、やってみようとも思わなかった。大体、うちには腰掛けられるような洗面器がないし。

食事は、韓国の出産ストーリーに欠かせないわかめスープ!!を期待してたのだが、分娩室から病室に移る際に「食事はどうしますか?日本食もあるけど」と言われたので、「あ、じゃ、日本食で」と答えたらわかめスープは出てこなかった。食べてみたかったけどな~。この日本食とやらは、どのあたりが日本なのかさっぱり分からない代物で、とにかくたんぱく質のオンパレード。野菜はごくわずか。ご飯は1度なんて灰色がかって団子状になっちゃったのがでてきたり、とにかく食欲を減退させるものだった。お猿さんが入院した病院のご飯はおいしかったけどな~。ついてきたオレンジジュースも、飲んだらなんと、100%ジュースじゃなくてお砂糖たっぷりのあま~いジュースだったし。本当に病院食??って感じ。

ある日の食事。魚の煮付け、エビフライ、牛肉を煮たもの。野菜は大学芋と塩もみの大根だけ。スープはありえない味と食感。どろっとしてるんだけどシチューみたいにコクもないし、私は一口でギブアップ。

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入院の案内には、夜食も出ると書いてあったが一度も出なかった。夕食は確か17時半くらいととても早かったので、アレ坊におやつを買っておいてもらって夜はそれでしのいだ。授乳してるとお腹すくのよねー。出産の後も軽食が出ると聞いていたけど出なかったし。食べ物の恨みは恐ろしいぞ!

子供は明け方、4時だったか5時だったかに新生児室に連れて行かれる。7時までにお風呂に入れてもらって、その後体調チェックをして部屋に帰ってくるわけなんだけど、いつも8時過ぎても戻ってこない。初日はどうしたんだろうと思って新生児室に行ったら引き取らせてもらえた。翌日は、「終わったら部屋に連れて行きますから」と言われ、9時過ぎに戻ってきた。最後の授乳からだいぶ時間が経ってしまっていたのでちょっと心配だったけど、ぐっすり寝た状態で戻ってきた。母乳のみの希望を出していたけど、新生児室でミルクもらったのかな?

ほぼすべてのやりとりが韓国語だったので、産後すぐにいい頭の体操になりました!!重要なことは書類も渡されたので、どうにか理解できて助かった~。医療用語は日本語から類推しやすいものも多く、まあ、事なきを得ました。これでも外国人御用達の病院なんだけどねー。まあ、日本人だから韓国語を話すものと思われてしまっていたのかもしれない。韓国に住んでる日本人は、韓国語堪能な方が多いからね。

韓国での出産、終えてみての感想は「2人目でよかった」。1人目だったら、言葉の壁、文化の壁でとてつもないストレスを受けたろうな~。でも、それを乗り越えているお母さんがたーくさんいるのよね。本当に尊敬します。逆子自然分娩も何事もなく、本当によかったです。この国ではあまり一般的ではないことばかりを希望して、先生探しから始まりいろいろとドタバタしたけど、妥協しないでよかったと思います。この国ではなかなかゆっくりお産をさせてくれる施設がないけれど、とことん付き合ってくれた(分娩は実質2時間だったけど、入院からは17時間掛かった)助産師さん、先生には本当に感謝です。普通だったら促進剤打たれてたところだもん。

生まれてきた赤ん坊は、お腹の中にいたときはいろいろと親をやきもきさせましたが、なんとまあ、手の掛からないこと!2人目の育児は1人目とは比にならないくらい楽です。今のところ。こちらに経験、知識が備わっているので、いちいち小さなことで困ったり心配したりしなくていいからね。手際もいいので、子供の機嫌も損ねません。周りから「2人目は楽よ。楽しいよ。」とは言われていたけど、ああ、こういうことなんだー、と改めて実感しました。

長々と書いてきました出産秘話もこれにておしまい!お付き合い、ありがとうございました。
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出産秘話 その8-生まれた!
(ご注意)ありのままをつらつら書いてしまいましたので、読んでいて気持ちのよいものではないと思います・・・すみません。

一気に分娩室があわただしくなる。分娩に必要な医療器具を部屋に入れなくてはいけないらしい。そのために、ソファベッドなどの家具を部屋から出す必要がある。みんな総出で家具を動かす。お猿さんは隣の分娩室が空いていたのでそこに寝かせてもらう。先生の奥さんがついていてくれるという。よかった。

私のベッドも、足元を広げて分娩台仕様に変えなくてはならない。と言っても、足置きはなくて(ついてたけどセットされてなかった)、ベッドの足元を広げただけ、って感じだった。そこにシーツやら防水シートやらを敷いていた。その間私は微妙な体勢で待っていなくてはならず、リーダー助産師さんが自分につかまっていきみ逃しするようにと言ってくれた。この助産師さん、小柄なんだけどね。遠慮なく抱きつかせてもらいました。

おしっこは溜まってないかと聞かれたが、いまさらそんなこと聞かれても・・・陣痛でもう、尿意なんて分からなくなっちゃってるよ。1時間くらい前に行きました、と答える。出せば出なくもなさそうな気もする。お腹を押して溜まり具合を見てもらうが、溜まってたのかな?先生が「ここでしていいですよ」と言うのでシーツの上でするの?と思ったら、お尻の下にあてがうお盆のようなものが出てきた。それをお尻の下に入れるのがまた一苦労。陣痛の合間によいしょっと腰を持ち上げて入れてもらう。けど、出なかった。そしたら担当の先生が「カテーテル入れますか?」と言うので、「え?入れなくちゃダメなんですか?1時間くらい前にトイレ行ったんですけど。」と必死の反論。「嫌ならいいですよ」と言うので入れないでくださいと答える。

部屋の準備が終わるか終わらないかのうちに、助産師さんに「もういきんでいいよ」と言われる。でも、おしっこ騒動で、なんだかいきみたい気持ちがどこかへ行ってしまった。そう言われた直後の陣痛ではいきめなかったが、その次からは本能のままいきむ。体はすんなり出た。問題は頭。案の定ひっかかる。普通の分娩だと一番大きな頭が最初に出てくるから、頭さえ出てしまえは後は問題なくずるずるっと出てくるんだけど、逆子だとそれが間逆。出やすい体がするするっと先に出てきてしまい、頭がひっかかる。頭とともにへその緒が出てくるので(胎盤はまだ体の中だから)、引っかかった状態で時間が掛かりすぎるとへその緒が圧迫されて赤ちゃんに酸素が十分に届かなくなる。

酸素マスクをつけられた。くさっ!!!思わず、「これ、臭いです~」と文句。先生に「うん、ごめんね。臭いんだけど我慢して。赤ちゃんのためだから。」と言われる。でも、本当に臭かった!!ビニール臭いの。

先生、助産師さんたちに「いきんで!もっといきんで!!」と言われるけど、そう言われてもこれ以上は強くいきめない。先生と助産師さんがお腹を押す。リーダー助産師さんが赤ん坊の頭の向きを整える。アレ坊も私の手を握って「You can do it!!」と励ましているが、「うわ~、典型的~」などと妙に冷静に聞いている自分がいた。一度、赤ん坊の心拍が下がり、先生に「深呼吸して!!」と言われる。一生懸命スーハー呼吸すると、心拍はすぐに元に戻った。おー。へその緒でつながってるってこういうことなんだ~。と妙に感動する。

そんなこんなで、結構長い時間が経った気がしたが、おそらく2、3分後だったんだと思う。あちっ、という感覚とともに赤ん坊が出てきた。この「熱い」っていうのは出口が裂けた時の感覚。痛いんじゃなくて熱いのよね。逆子だから会陰切開もありえるのかな?と思っていたんだけど、避けられた。頭が引っかかったときは、「あー、切られるかなー」と思ったんだけど。よかった。

赤ん坊は出てきたけど泣かない。お猿さんもしばらく泣かなかったので、そんなに心配にはならなかったけど、でもやっぱり早く泣き声が聞きたかった。お産の途中で眼鏡を外されてしまったので、何も見えない。アレ坊に「メガネ取って」と言うも、「どこにあるかわからん」と言われる。

赤ん坊、泣いた!よかった~。助産師さんに「メガネ取ってください」と英語で言うも、みんなハイテンションになってて聞いてない。何度言ってもダメなので韓国語で叫んだら気づいてもらえた。やっと赤ん坊が見えた。へその緒がついたままの状態で胸の上に乗せてもらう。しばらくして、へその緒を流れる血液が止まったとかで、へその緒を切ることになった。結局バースプランは出せなかったけど、担当の先生がいわゆる西洋人好みの方式を取ってくれたっぽい。へその緒はアレ坊が切った。ゴムみたいで切りにくいとか聞いたことがあったけど、結構すっぱり切れてた。
出産秘話 その7-いつになったら産まれる?
病院に着いたものの、なんせ初めて来るところなのでねぇ。勝手が分からないけど、先生に言われたとおり3階へ。分娩フロア??とでも言いましょうか、分娩室、手術室、回復室などがセットになったフロアでした。その反対側は新生児室とNICU。分娩フロアの方へ入っていくと、話はしっかり伝わっていたらしく名前を確認され、分娩室へ。

分娩室は結構広く、ベッドのほかにソファベッドも。テレビもあって冷蔵庫もあった!アレ坊に水を買いに行ってもらう。前回のお産では冷たい水が本当においしく生き返る心地だったので、今回もバースプランには「自由に水を飲ませてほしい」と書いたのだが、結局バースプラン提出前に出産になっちゃったなぁ。

しばらくすると担当の先生がクリニックの助産師さんとともに来た。この助産師さん、英語はあんまり、って話だったけど、結構話せるみたい。よかった。もう少し経って、今回の逆子自然分娩リーダーである助産師さん登場。相変わらずほんわかのんびり。

陣痛はすでに2分半間隔。でも、痛みはさほど強くなくて、呼吸で楽々乗り切れる。内診してみるかと先生に聞かれたが、痛みからしてまだまだ生まれそうにないと思ったので断る。

病院の看護婦さんが入院の書類を持ってきた。注意事項がいろいろとありそこにサインしなくてはならないのだがなんと!飲食禁止と書かれていた。ガーン・・・病院のルールなので仕方ないと言われる。サインする。

看護婦さんが退出した後、担当の先生に水もダメかと問うと、「普段だったら私の判断で許可してるんだけど、今回は逆子で帝王切開のリスクが若干高いから・・・」と渋い回答。この飲食禁止、ってのは、万が一緊急帝王切開になった場合、麻酔下で胃の中のものを嘔吐してしまい、それを誤嚥する可能性があるから。でも、日本で出産したときはそんなこと言われなかった。陣痛が始まってからも夕ご飯出たし、水も飲み放題だったし。喉が渇いたりお腹がすいたら点滴を入れると言われた。やだなー。お産の最中の水は、どっちかというと喉を潤すためのものなのに。口から飲めなくちゃ意味がないよ。

韓国の病院はどこも飲食禁止らしいということは聞いてはいたが、がっかり。北米もそうらしいねー。万が一の時のために、というより、帝王切開を前提に事が運んでるみたいな感じがして、どうも納得いかない。だって、日本ではそんなの聞いたことないもん!!陣痛の合間には体力温存のために飲んだり食べたりしましょう、って言われるくらいだよ。

陣痛はなかなか強く長くならない。バランスボールを使ってみろと言われたり、階段を上り下りしてみたり。多少強くなってもまた弱まってしまう。子供はお腹の中でうろうろ動いてるし、全然出てきそうな気配はない。

だんだん喉が渇いてきた。内緒でお水を少し飲んだ。何度も飲んだ。担当の先生に「お水、本当にダメですか?前回のお産、お水なしには乗り切れなかったですよ。」と言うと、「うーん。じゃ、お水、お水だけね。あまり飲み過ぎないように。」と許可が下りた。やった!

アレ坊とお猿さんは散歩に出たり部屋に帰ってきて一緒にバランスボールで遊んだり。私は眠気に襲われた。動け動けと言われるけど、そうは動いていられない。何度か昼寝をした。先生がリーダー助産師さんに「17時までに生まれるかな?僕、講義があるんだよね」と話している。「それまでには生まれるでしょー」と助産師さん。あと5時間かー。生まれるかなー。

分娩室から分娩室へ移る。どちらの部屋も分娩室という名前なんだけど、最初に入った部屋はベッドが分娩台にならない。隣の部屋は分娩台になるベッドなので、そちらが空いて移ることに。その他、水中出産できる部屋もあったけど、私はあまり興味なく。いつでも使えるから言ってくれと言われた。新しい部屋には冷蔵庫もテレビもなかった!テレビはどうでもいいけど、冷蔵庫は冷たい水のためにほしかったんだけどなー。

午後2時くらいになって、リーダーの助産師さんが「お腹すいたんじゃない?お昼食べてきたら。」と発言。担当の先生、ビビる。「いや、食べ物は・・・」と先生。「食べなくちゃ体力持たないわよ」と助産師さん。助産師さんの当然のような口ぶりに先生、折れる。「食べてらっしゃい」

まだ陣痛は3分間隔くらいで来ていた。何を食べようかなぁ。お猿さんとアレ坊と病院の外へ。韓国粥のお店があった。いいね!牛肉ときのこのおかゆを食べる。3分おきにフーフー言いながらも完食。おいしかった。本当においしかった。

部屋に戻ってしばらくしたら、陣痛が消えていることに気づいた。音沙汰なし。うーん。

リーダー助産師さんが、この隙に外回転術をもう一度してみようと言い出した。私は、なんだかお腹の子は絶対に頭を下には向けないような気がしていたので、あんまり乗り気でもなかったが、まあ、頭から生まれてくれるに越したことはないのでやってもらう。頭の位置は90度以上回るんだけど、戻っちゃう。助産師さんの手をかいくぐって。この子は本当に頭が上でいたいのね、と思う。

骨盤にお尻がはまっているといって子宮の下の部分をぐいぐい押される。これはさすがに痛かった。もう勘弁して!!と思ったら、助産師さんもあきらめた。あー、よかった。これで陣痛がまた戻るかと思ったけどそのまま何事も起こらない。本当に生まれるのか?

その後は部屋の外をうろうろしたり寝たり。アレ坊とお猿さんが夕食を食べに行くと言うので私も一緒に散歩がてら着いていった。私は店には入らずそのまま病室へ。しばらくして上機嫌のお猿さんが帰ってきた。うどんを1人前平らげたと言う。しばしお猿さんと遊ぶ。

19時過ぎになり、お猿さんが眠そうになってきた。アレ坊に、もう1階のロビーは暗いだろうから、乳母車でロビーをうろうろして寝かせちゃえば?と提案。アレ坊とお猿さん1階へ。しばらくして爆睡のお猿さんが帰ってきた。ソファベッドに寝かせる。

そのあと、アレ坊はどこかに行ったのかな?記憶が薄れている。とにかく20時頃、また陣痛がやってきた。なんか、歩いていたほうがいい気がしたので、廊下をひたすら歩く。間隔は3分くらい?結構強い。これは来るかも。リーダー助産師さんが待機室から出てきたので、陣痛がまた始まったことを伝える。結構痛くて、腰とか押してもらえないかな?と期待してたのだが、「あら、よかったわね」くらいでまた待機室へ戻ってしまった。21時過ぎ、担当の先生が奥さんと戻ってきた。例の17時からの講義、2時間ずらしてもらって19時から始めて21時に終わって戻ってきてくれたそう。「陣痛、始まりました」というとやはり、「よかったね」程度で待機室へ。うーん。かなり来てるんですけど。

それでもまだまだ歩く。フーフー言いながら歩く。リーダー助産師さんが待機室から出てきて腰を少し押してくれた。チョコレートも3粒くれた。部屋に戻って一気に食べる。おいしい。本当においしい。水も飲む。確か、トイレにも行った。

再び廊下へ。歩く歩く歩く。歩けなくなった。やばい。耐えられない。出てきちゃう。

部屋に戻る。アレ坊がベッドに突っ伏した私を見て待機室へ走る。先生や助産師さんがやってくる。内診してもらう。リーダー助産師さんの声が響く。「子宮口全開!!!」
出産秘話 その4-決断
自然分娩を希望するなら、病院はクリニックと提携している大学病院になる。さらに、その大学病院でも異例のことだから、逆子自然分娩の許可と、さらに外回転術を施術してくれた助産師さんの立会いを許可してもらわなければならない。それには少し時間がかかるかもしれないから、早めに決断するようにと先生からは言われた。

家に帰って、アレ坊と2人でひたすらネット検索。日本では、逆子の自然分娩は減ってはいるものの、経験豊富な医師の下であればさほど珍しいことでもないようだ。一番大きな頭が最後に出てくるので引っかかりやすく、ひっかかるとへその緒がぎゅーっと押されてしまって赤ん坊に酸素が届きにくくなる。その状態で時間がかかってしまうと、赤ん坊の脳にダメージが残ってしまう場合があるという。

それでは帝王切開は?赤ん坊のことを考えれば、帝王切開の方が安全であることは明らか。ただ、母体側を考えると、やっぱり帝王切開はリスクが高い。さらに、問題なく手術が終わったとしても、回復にはやっぱり時間が掛かる。

上に子供がいなければ、お腹の赤ん坊の安全を考えて帝王切開・・・と考えたかもしれないが、お猿さんのことを考えると、どうしても帝王切開に踏み切れなかった。お腹の赤ん坊が大事なのはもちろんなのだが、自分自身もとっても大事なのだ。一児の母として。私に何かあったら困るのよ・・・

ノルウェーでは、逆子でも70%は自然分娩だという。帝王切開で生まれた子供は喘息を発症する割合が高い、など、なかなか興味深いデータがあった。基本的にノルウェーは医療はタダで受けられる。妊娠・出産も同様。その代わり、コスト増大を防ぐためにさまざまな面での制限がある。帝王切開なんて、希望して受けられるものではない。そういった側面もあって、こういったデータが出てくるんだろうな。

考えて考えて考えた末・・・自然分娩を希望することにした。
出産秘話 その3-逆子発覚
その後は大きな問題もなく、35週くらいになったら自宅で自宅出産の予行演習をしましょう、ということになっていた。そして、万が一、それよりも早くお産になってしまった場合や、自宅出産の際に病院への搬送が必要となったときのバックアップをお願いする病院を決めることになった。

担当の先生が以前勤務していた大学病院は、このクリニックと提携していて、今までの自宅出産希望者はこの大学病院を緊急時のバックアップ病院として使ってきたらしい。ただ、この病院、我が家からは少し遠い。緊急時、ということは帝王切開になる可能性も高いだろうから、できれば家の近所の病院がいい。入院中のお猿さん、アレ坊の面会などを考えてもね。なので、家から車で5分程度の大学病院にお世話になることにした。幸い、担当の先生の昔の同僚が勤めているとのことで、その先生に一度診てもらうことに。

たしか、33週くらいだったと思う。その大学病院にアレ坊と行ったのだが、まずは受付ですったもんだ。というのも、この先生は普段は分娩は扱っていない先生(専門は子宮ガンとかみたい)なので、受付の人が混乱したらしい。事情を説明して無事、先生に診てもらえることになった。

まずはエコー。大きな病院なのでエコー室が別にあり、いくつも個室があってそこでエコー専門の先生に診てもらう。幸い、英語が話せる先生。「あ、逆子ですねー。ここに頭があります。」と先生。「でも、まだ33週だし、回る可能性があるから大丈夫ですよー。」と言われて再び待合室へ。

その後、紹介してもらった先生の診察。担当の先生に渡された今までの検査結果等を手渡す。ざーっと見て、「問題ないですね。自宅出産、頑張ってください。」と先生。え??逆子じゃなかったの??「さっきのエコーで逆子だと言われたのですが」と尋ねると、「いいえ、逆子じゃないですよ。大丈夫です。」と先生。アレ坊と顔を見合わせてしまった。いったいどういうこと?たった数分前に逆子と言われたばかりなのに。何度か問い返してみるも、「逆子じゃありません」とのこと。うーん・・・本当かなぁ。

他に質問は?というので、会陰切開について聞いてみた。すべての患者に対して行っています、との回答にがっくり。1人目の時に必要なかったんですが・・・と言ってみるも、「皆さんに受けていただいてます」。だんだん私のテンションが下がっていきます。

用意してきたバースプランを見せたのですが、さっと見ただけでなぜか返されました。え?バースプランはそちらで十分目を通していただかないといけないものなんですがねぇ。なんだかもう、完全にやる気を失い、言葉も出ません。「他にも聞くことあるんじゃないの?」とアレ坊に促されましたが、「もう、いい。」と部屋を出ました。

翌日、かかりつけの先生に電話をし、逆子の件がどうも納得できないのでエコーで見てもらいたいと言うと、いつでもおいでとのこと。その2日後くらいに行って見てもらいましたが、やっぱり逆子でした。これでこの大学病院の先生に対する信頼ががた落ち。他の人が今まで使ってきた大学病院に変更しようかとも思ったのですが、その前に逆子!!韓国では逆子=帝王切開なのです・・・帝王切開ならバースプランも何もあまり関係なくなるから、やっぱり近所の大学病院が一番かもしれない・・・と頭の中はもやもや。

するとかかりつけの先生が、「外回転術といって、お腹の外から赤ちゃんを回す施術がある」と話を始めました。先生の知り合いの助産師さんが腕がよく、このクリニックでの施術をお願いできるとのこと。エコーやモニタで心拍などを見ながら慎重に行うから心配は要らない、と言われました。とりあえず、家に帰って考えてみることに。

ネットでいろいろ調べましたが、痛い、あざになった、など、結構ハードな話がいっぱい。でも、帝王切開になるよりは・・・ということで、受けてみることにしました。先生に詳しい施術の方法を聞いてみたところ、どうも日本で行われている外回転術とはだいぶ違いそう。日本だと、まず子宮をやわらかくする点滴をしてから施術、さらに1泊入院することも多いようですが、今回は薬はまったく使わず、さほど強く押すようなこともないという話。回るといいなぁ。

35週で外回転術を受けることに。助産師さんとは初めて会いましたが、ほんわかしたあったかい雰囲気の人。おかげでリラックスすることができました。30分ほどで施術は終了(回っても回らなくても)、その後30分ほど赤ちゃんの心拍をモニタリングしてから帰宅できる、との話でしたが、いざ始まってみると「回りそうで回らない」との助産師さん。どうしても諦めがつかないようで、まずは1時間、その後20分ほど休んでさらに30分と、計2時間の長丁場となりました。結果は・・・回らず。

赤ちゃんが35週にしては大きく、子宮内に余裕がないと助産師さん。ある程度までは回るんだけど、そこで前駆陣痛がきてしまって、そうすると手を止めなくてはならなくなり、その隙に赤ん坊はくるっと元に戻ってしまう、の繰り返し。前駆陣痛もかなり頻繁に来ているので、お産ももう間近でしょう、とのことでした。

施術は、最初は痛みは全然ありませんでしたが、さすがにこれだけ長い間お腹をマッサージされていると疲労しました。最後のほうは、子宮の下の部分にちょうどはまり込んでいる赤ん坊のお知りの部分を持ち上げようと、かなりぐいぐい押されたので少々痛かったです。途中、担当の先生もちょっとやってみたのですが、それが痛かったなー。助産師さんはかなりソフトだったんだけど。先生は結構ぐいぐい押してきて、なんだか赤ん坊が痛がってるような気がして「やめてください」と言おうかと思っていたら手を止めてくれました。ほっ。

回らなかったら翌日また挑戦できる、という話を聞いていたのですが、回りそうにないという助産師さんの判断でここまでということに。帝王切開か・・・とボーっとしていた私に「下から産めるわよ」という助産師さんの言葉。この助産師さん、逆子の自然分娩を今までに10例くらい取り上げたことがあるという。韓国の病院では逆子は100%帝王切開になるので、担当の先生は逆子の自然分娩の経験はないと言う。助産師さんは簡単に言うけど、果たしてそんなにうまくいくものなのだろうか?逆子の自然分娩。とりあえず考えてみると言ってその日は家に帰った。

その日の午後は、疲労でまったく動けず。幸い、付き添ってくれたアレ坊がそのまま仕事を休めたので、お猿さんの面倒を見てもらい、夕飯も作ってもらいました。あの日はきつかったなー。
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